スタッフブログ

Blog

2020.09.11

「パッシブデザインについてのあれこれ vol.14」

先週の台風10号が、予想を下回って通過してくれたことに「ほっと」している設計企画部の原口です。
とはいえ、まだ10号ですから10月いや11月くらいまでは気は抜けないところです。
海水温が年々上昇しているから台風も大型化するわけで、やはり何としてでも「パッシブ」の力で「地球温暖化」をストップさせたいですね。
台風が過ぎて朝夕の暑苦しさが幾分か和らいで、少しだけ秋の気配が感じられるようにもなってきました。
それでも日中は30℃オーバーが続くのが鹿児島ですから、まだまだ「日射遮蔽」が重要な時期です。
ということで今回の「あれこれ」は「日射遮蔽」において、自分自身で常日頃から考えていたことに関してお伝えします。
暑い日射を遮ることが「夏のパッシブ」の1番目の対策ですがプランニング上、庇やバルコニーで遮蔽できない場合もあります。(特に東面や西面の外壁)
こういう時は窓の外側で日射を遮蔽できるYKK.APさんの洋風すだれ「アウターシェード」をお勧めしています。遮蔽が必要な時だけ下して、日射を遮りながら通風と緩やかな明るさを確保できる優れものです。価格もそれほど高くないのもありがたいです。
「アウターシェード」はこんな感じの商品です。


出展:YKK.APホームページより
ただここで納得できないのが、窓に入ってくる夏の日差しを遮りたいのはサッシの下部付近なのに、このタイプの遮蔽アイテムは上から下に下げる方式しかないことです。
雨仕舞を考えるとこれしかないのは理解できるのですが、下から上に上げる方式のシェードがあれば窓の上半分ほどは普通に使えて下半分は道路などとの目線対策にもなるので、各メーカーさんにもこのことをお伝えして商品の開発をお願いしているのですが、なかなか良い返事がもらえていないのが残念です。
となれば、窓の下付近の日射を遮蔽するために窓の取り付け高さを上げて、下部を壁にしてしまえばと考えました。
2M高のサッシを天井付けすることで、床から45㎝ほどが壁になり日射を遮蔽してくれます。床から着いた「掃き出し窓」は、掃除において外に掃き出しやすいところから付けられたネーミングですが、今や「ルンバ」の登場で掃除の概念も変わりました。
天井まで窓があったほうが冬の「日射取得」でもより部屋の奥まで日差しを取り込むことができるし、間接光であっても同様に奥を明るくしてくれます。
「掃き出し窓」と「天付け窓」との遮蔽効果の違いはこんな感じです。


「掃き出し窓」でも十分な遮蔽できるのであれば否定はしませんが、遮蔽しづらい方位やプランの状況に応じてこの窓の計画をお勧めしていきたいと考えています。
MBCハウスの「吉野アイリスガーデン」の建売モデルでこの窓を採用していますので是非一見していただければと思います。


モデルの詳細はコチラ
立地条件や間取りの要望に合わせながら、いかにその住まいにふさわしい「パッシブデザイン」を取り入れていくか、1棟入魂でご提案させていただきますのでお気軽にご相談いただければと思います。

 
ご来場予約キャンペーン MBCハウスの住まいづくりがわかるカタログを無料プレゼントしています! Instagram